19 October 2021
Written by MST Translation

私はラム肉が大好きです。オリーブオイルとニンニクで香りをつけて、しばし焼きます。そこに赤ワインを入れて少し蒸したら、ラム肉ステーキの出来上がりです。

そんな料理を覚えたきっかけは、イギリスに留学した時のことでした。当時通っていたスーパーには、普通に鶏肉の隣にラム肉があり、はじめは鶏肉と間違えて買っていました。(国が違うと鶏肉の味も違うんだなと謎の納得をしていました)値段も手頃なので頻繁に買っている内にラムの魅力にはまり、いつしかラムで肉じゃがを作るようになっていました。(白ワインで煮込めば、臭みも気ならず洋風な味わいになるのでおすすめです)

ラム肉というと日本ではジンギスカンがメジャーなくらいで、あまり馴染みがない食材なのかなと思っていましたが、とんでもない。「高タンパクでローカロリー」というそのヘルシーさが、女性やアスリートの皆さんの心をがっつり掴んでいるようですね。特にコロナ禍のステイホームでラムデビューを果たす人も続出したとか。(こんな記事もありました ➡ “第3次”ラム肉ブーム到来 人気の秘密は (2020/12/1(火) 日テレNEWS24))ラム好きとしては嬉しい限りです。

とは言え、日本でラムを食べるとなると、近くのスーパーで気軽に買って、、とはまだ中々なりません。そもそもラム肉自体を置いていないか、仮にあったとしてもやや値が張るんですよね。鶏肉の隣に当たり前にラム肉がおかれるようになって、週末にはパパ特製ラムチョップを妻と娘たちに振る舞うのが密かな夢です。

*** *** ***

さてイギリスで節約生活を送っていた大学生の私は、スーパーで食材を購入し、自炊する日々でした。多くの方はイギリスは物価が高いイメージを持たれていると思います。かくいう私も漠然とそう思いながら渡英しました。しかし実際に現地で生活してみると「あれ?日本と値段がそんなに違うかな・・・」と思うことがありました。

たとえば野菜や果物は、むしろ日本より安いものが多かったと記憶しています。欧州の様々な国にも行きましたが、お昼時にリンゴをかじりながら歩いているお姉さんとか、公園でバナナを食べているおじさんとか、よく見かけました。(余談ですが、ズッキーニを「さすが本場のきゅうりは大きいな」と、そのままかじっていたのは私です)

しかしそれも10年以上前の話なので、今はどうなのかなと調べてみました。

すると、とても分かりやすいデータがありましたのでぜひシェアさせてください。➡気になる!イギリスのリアルな物価事情 【データ提供にご協力頂いた株式会社ワールドアベニュー様、ありがとうございます!】

都市にもよりますが、やはり食材に関しては日本より安く買えるものも多くあるようです。特にフルーツは今も安価で買えるようなのでちょっと嬉しいです。

スーパーに行くと「Buy 1 Get 1 Free!」や、時によっては「Buy 1 Get 3 Free!」といった表記をよく見かけました。「1つ買ったら、もう一つは無料だよ!」「1つ買ったら、あと3つ無料だよ!」(これはかなりお得ですよね)という意味です。お金に余裕が無い学生たちにとって、とてもありがたいことです。私も恩恵にあずかり、3袋の食パンを1袋分の値段で買っていたものです。それにチーズとハムを重ねるだけで、1週間分のサンドウィッチの完成です。ああ、あの味が懐かしい。それこそが、勉学に注ぐ原動力になるのです。これから留学をお考えの皆様、頑張ってください。

MST Translation 代表M

ドイツ、イギリス、オーストラリアで、約10年生活していました。現在は日本にて在宅ワークで翻訳業の傍ら、バリキャリ妻に代わって主夫業、子育てを兼業。海外生活時の体験談など、のらりくらりと書かせて頂ければと思います。海の向こうの世界に行くことが中々難しくなってしまいましたが、また皆が笑顔で行き来出来ることを願って。