15 Novemver 2021
Written by MST Translation

最近、とても嬉しく、楽しいニュースが報道されています。

新庄剛志氏が、北海道日本ハムファイターズの新監督、おっと”BIG BOSS”でした、に就任しました。先日の就任会見をLIVEで観ていましたが、さっそく「新庄節」炸裂でしたね。

私は、現役時代からの新庄氏の大ファンです。小学生の頃、少年野球チームに入っていましたが、初めて掴んだレギュラーポジションは「7番センター」でした。当時新庄選手は阪神タイガースでセンターを守っており、打順は6番とか7番だったと記憶しています。自分と同じポジションを守っていることもあり、いつも新庄選手を気にしていました。初めはただの目立ちたがり屋かと思いきや、肩は強いし足は速い、そして守備が抜群に上手い!チャンスには強いものの打率は2割5分そこそこ、ホームランは20本くらい。(私は逆で、守備がド下手で打つ方が好きだったので、彼の守備に憧れを持っていたのかもしれません)何より茶髪で襟足の長いプロ野球選手なんて、今と違ってそうそういませんでしたから、とにかくカッコよかったんですね。

その後のメジャー移籍、日本球界復帰後もずっと追っかけをしてきました。(にわかファンじゃないのです!)

最近「二刀流」や“SHOW TIME”で大谷翔平選手が大人気ですが、そもそも先にやったのは新庄選手です。※別に大谷選手のアンチじゃありませんよ(笑)応援しています。オープンとはいえ、新庄選手は投手としてマウンドに上がりました。また、ニューヨーク・メッツ在籍時にはメディアから“SHINJOY”という愛称で呼ばれていました。新庄選手と言えば、プレーだけではなくそのパフォーマンスが代名詞ともいえますよね!ユニフォームの着こなし一つにしても、派手なオレンジのリストバンドを着けていたり、シーズンオフにはオシャレな私服で、よくテレビに出ていました。それまでの野球選手のイメージを覆したのではないでしょうか。

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私はドイツに滞在していた高校生時代に、地域の野球チームに入っていました。ヨーロッパというと、やはりサッカーが人気であり野球はマイナースポーツです。チームに日本人は私しかおらず、私より一回り以上大きな身体の仲間たちは、フリーバッティングでガンガン打ちまくります。私はというと、力では勝負にならないので・・「テクニックで勝負だ!」と思いバントや、バットを短く持ってセンター返しを繰り返す練習をしていました。(我ながら地味です)

するとある日コーチから有難いアドバイスが。

「ヘイ!そんな打ち方じゃ、外野の頭を超えないぞ!それに・・・なんか地味だな。金髪にでもしてみたらどうだ!」

なるほど、海外では、目立つこと、アピールすることに重きを置くのだとその時改めて実感しました。同時に、新庄選手のことを思い出し、やっぱすげえわあの人、と思いました。

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今、ニュースや新聞、ワイドショーでは彼の話題で持ち切りです。相変らず言っていることは無茶苦茶ですが、「実はまともなことを言っているのではないか」と評価する人も少なくありません。また「実はとても繊細で、真面目な努力家だ」といった、元チームメイトからのコメントもよく出されています。

思い起こせば、新庄が日本球界に復帰した2004年は、日本のプロ野球界は再編問題による暗い話題が多かったと思います。しかし、それを払拭したのが新庄選手です。天井からの登場、ハーレーに乗っての登場、オールスター戦でのホームスチールやヒーローインタビューでの「これからはパ・リーグです!」発言、ストライキ明けの試合でのゴレンジャーの被り物等々。自分が目立つことで、プロ野球に注目を集め、離れていきそうなファンの気持ちを取り戻しました。

そして今回の球界復帰においては、全国に約60億の経済効果をもたらすとの予想までされているとか・・・

参照:「新庄監督で経効果60億円 関西大の名誉教授が試算」(北海道新聞(電子版)2021/11/1)

私は、この人が動くと、日本経済が動くのではないかと信じています。やっぱすげえわ、新庄選手。

MST Translation 代表M

ドイツ、イギリス、オーストラリアで、約10年生活していました。現在は日本にて在宅ワークで翻訳業の傍ら、バリキャリ妻に代わって主夫業、子育てを兼業。海外生活時の体験談など、のらりくらりと書かせて頂ければと思います。海の向こうの世界に行くことが中々難しくなってしまいましたが、また皆が笑顔で行き来出来ることを願って。